先日(9/24)は甲子園での阪神−巨人のラストゲームでした。

既に巨人は優勝しており巨人にしてみれば消化試合となるのですが、我が阪神タイガースにとってはとんでもない!!CS(クライマックスシリーズ)に出場するために、残り4試合(9月26日時点)、もう一敗も(引き分けすら)できないのです。

まるで高校野球のトーナメントを見ているようでハラハラドキドキ状態。

この試合、めでたく5ー0で勝利したのすが、選手全員で一眼となって、“何が何でも勝つんだ!”という姿勢が随所で見られ、それは見ているほうも鳥肌が立ったのでした。

この負けられない戦いについて考察してみました。

強いチームを作るには

強いチームを作るには2つの要素が必要です。

仮想敵をつくる

先ずひとつめは、絶対負けたくないほどの仮想敵を作ること。

今シーズン、阪神は巨人に大きく負け越していますが、阪神の伝統としては、強い巨人はまさに仮想敵国

来シーズンに向け、改めてその強敵を倒すために何をしていかなければ考えて実行していかなければならないのは言うまでもありません。

しかしながら、今回の試合をみていると、選手ひとりひとりの「どんな手を使っても勝つんだ!」という気迫が感じ取れました。

ひとりひとりが尋常じゃない程の精神力で挑むことで、チームの勢いは何倍、何乗にもなる。

更には阪神ファンの声援もとてつもないプラスとなり、ファンもチームの一員となる。まさに一丸野球。

そして、そこには時に神がかりなできごと(ミラクル)が起きたりする。

それを感じたからこそ鳥肌がたち、特に(今年限りで引退表明している)巨人の阿部対藤川のオールストレート勝負は見ていて自然と涙がにじみ出たのでした。

強いリーダーシップ

そして強いチームをつくるためのふたつめは、リーダーシップです。

今シーズンは矢野監督の1年目。試行錯誤の繰り返しでした。

しかしながら矢野監督は歴代の監督にはなかったリーダーシップを発揮し選手を引っ張っていきました。

シーズン前のキャンプの頃から、選手の自主性に任せ、トップダウンではなく、各々が考えて野球をする環境を作っていました。そして選手の側に近寄り相談を受けやすい環境をつくり、常に選手と一緒になって汗をかきながら、導いていくという先導者という感じがします。

選手たちチームが一眼となれたのも、”矢野監督を漢にするため“、そして矢野監督がいつも言っている「ファンに喜んでもらう」ために、ひとりひとりが何ができるかを考え実践していった結果なのだと思います。

僕たちがプロ野球から学ぶこと

リーダーになるには何も特別なスキルが必要ではなく、誰にでもなれる素質があると思っています。リーダーとは仕切ったり、命令することではなく、リードすること。そして矢野監督が常々言っている「ファンに喜んでもらう野球」は選手みんなに浸透しています。

僕たちで言うならば、ファンというのはお客さまであったり、家族や友人に当てはまります。自分の力やスキルを磨き、お客様や家族のために役に立ち、一方では、頑張ってる彼らを応援したり、サポートする。

そんな持ちつ持たれつの関係、まるで家族のように本氣で磨き合うチームこそが、これからの時代に求められます。

強いチームを作り、勝利の美酒を味わいましょう。

阪神タイガースも来年こそは。。